レタントンローヤル館(八重垣)にお出で頂き有難うございます。今日ご紹介する映画は「ジェヴォーダンの獣」(2001)です。
1760年代のフランス、ジェヴォーダン地方に謎の獣が出没し領民を襲っている為、ルイ15世は調査の為、王室博物学者フロンサック(サミュエル・ル・ビアン)とモホーク族のマニを派遣することになった。彼等は当地のモランギアス伯爵の処に滞在して調査を始めるのだが…
あのB級活劇「クライング・フリーマン」のクリストフ・ガンズが監督しているので、結構面白い歴史活劇映画になっています。フランス製ですがどちらかと言えばハリウッド味で、冒頭マリーと呼ばれる娘を襲う男達をマニがクンフーもどきの拳法で叩きのめすシーンからもうアクションの連打で嬉しくなります。中盤のジェヴォーダンの獣と対決するシーンでは、フリントロック式ピストル、マスケット銃が登場する等ディテールにも凝っており嬉しい限りです。
ローマ教皇の秘密工作員シルヴィアを演じるモニカ・ベルッチもなかなか素晴らしく、ラスト黒幕の一人を演じるヴァンサン・カッセルとフロンサックの一騎撃ちも迫力たっぷりで見せてくれます。アホ臭いと一蹴してしまえばそれまでですが、私は結構楽しめました。この手のフランス映画ってなかなかないものですから。
現在、ディレクターズカット版が公開されてるとか聞いてますが、興味を持たれた方はぜひ鑑賞して下さい。楽しいですよ。
このブログ作成にDVD版を鑑賞しています。 八点鐘