レタントンローヤル館

主に映画のお話

「ザ・セル」サイコパススリラー映画の異色作…

レタントンローヤル館(八重垣)にお出で頂き有難うございます。今日ご紹介する映画は「ザ・セル」(2000)です。

映画は、あの「羊たちの沈黙」から始まるサイコパススリラー映画ですが、少し味わいの違う作品になっています。その映像描写が見所になっています。人によっては「ノーサンキュー」となるかもしれませんが。

映画は、ノヴァク捜査官(ヴィンス・ヴォーン)がサイコパスキラーを拘束しますが、持病のてんかんを患い、昏睡状態に。彼は女性を一人拉致しており、彼しか知らない場所にある監禁室(セル)に監禁しています。被害者はいずれも溺死しているので、大量の水を流し込んで死に至らしめていると。それもタイマー制御しているだろうと。時間はない。ある医師から先進医療施設キャンベルセンターのことを聞きつけて、医師キャサリン(ジェニファー・ロペス)に頼み込んで、そのサイコパスキラーの意識の中にダイブして、被害者の場所を聞き出そうとするのだが…

なかなか良く出来たサイコパススリラーになっています。後半サスペンスな展開になっています。特にサイコパスキラーの脳内意識の映像描写が少しグロイのですが良く出来ています。例えば、このブログでも紹介しているブアマン監督「エクソシスト2」で同様なことを行っていますが、映像表現力ではこの映画の勝ちだと思います。インド出身ターセム・シン監督のセンスの良さだと思います。

このターセム監督、その後数本映画を製作しますが、大変な割に実入りが少ないのか、もう映画製作を止めてCM,PVの方へ活動基盤を移しているようです。少し残念です。

 

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番外編 元首相安倍晋三氏講演会に出席して…

レタントンローヤル館(八重垣)にお出で頂き有難うございます。今日は元首相安倍晋三氏講演会に行きましたので、その時のお話を少しばかり致したいと思います。政治の話ではありません。

このブログは映画を中心にしていますので、あまり馴染まない話題ですがプーチン氏の面白いエピソードを披露してくれたので、それを中心に。

どちらかと言えば、旧民主党の砦と言われた愛知県、20日(金)に約一時間講演をされ、最近話題になっていることを中心にお話されていきました。参議院選が近いのでそのバックアップと言う意味合いが強いと思いました。

内容は、

積極財政派と言われる安倍さんの景気対策、その昔行ったアベノミクスのこと。

財務省が最近よく言っている国家の借金は、嘘だと言うこと。

ウクライナ問題から派生している日本の国防のこと。

 

そして、プーチン大統領についてのエピソード。

プーチン大統領は、理想主義者ではなく現実主義者。意味の無い理想的なことを話し合うのを嫌う。会談が終わって、会食の時も、酒、ワインなどほとんど飲まない。グラスに口を付ける程度と英国キャメロン首相から教えられて、プーチン大統領と会食したらキャメロン首相の言う通り。

が、2016年にプーチン大統領が訪日した時、萩市の地酒「東洋美人」を振舞った時、最初は口もつけなかったが、やがてグラスを取り飲みだした。すると、何度もお代わりをして、共同記者会見で「東洋美人はとてもおいしい。皆さんにお勧めする」とプーチン大統領は言ったのだが、ロシア人通訳がプアーで「東洋の美人は素晴らしい。皆さんにお勧めする(笑)」と。                       以上 八点鍾


                          

「マキシマム・リスク」監督リンゴ・ラム、ジャン=クロード・ヴァンダムを迎えてのアクション映画ですが…

レタントンローヤル館(八重垣)にお出で頂き有難うございます。今日ご紹介する映画は「マキシマム・リスク」(1996)です。

映画は南仏ニースから始まります。ミカエルと言う男が逃げている。が、やがて車に衝突して死んでしまう。刑事セバスチャン(ジャン=ユーグ・アングラード)の訪問を受けるアラン(ジャン=クロード・ヴァンダム)、二人は亡くなったミカエルを見て驚く。ミカエルははアランと瓜二つだった。母に聞くと双子だった、生活に困窮していたので弟を養子に出したという。斡旋してくれたパリの弁護士に行くと、事務所は火の海で弁護士は殺されていた。NYからニースに何をしてに来たのか? ロシアンマフィアがらみの陰謀の匂いを嗅ぎ付けたアランは、身の危険を顧みずミカエルに扮して単身NYへ向かうのだった…

主演がジャン=クロード・ヴァンダム、監督が香港映画の雄リンゴ・ラムとくれば、やはりちょっとは期待しますね。映画は、ベラボーに良いアクション映画ではありませんが、先ずは楽しめる映画になっています。頭を空っぽにして楽しむアクション映画です。ヒロインはあのナターシャ・ヘンストリッジなので…

この時期、ヴァンダムは「ハードターゲット」「タイムコップ」「サドンデス」となかなか面白いアクション映画に立て続けに主演していたので、この映画もこじんまりと上手くまとまっていました。そういう意味では、彼の最良の時代だったのかもしれません。アクションバッチリの色男だったので、もう少し良いエージェント、センスの良いアクション派の監督と巡り合えたら、もっともっと活躍していただろうと思います。

ラスト、ベレッタ92FSを構えるヴァンダムは中々イカスのですがね。まだ60代前半なので、個人的にはもう一花咲かせて欲しいと思います。

タラちゃんあたりに見込まれるといい味出て来ると思いますがね。頑張って欲しいと思います。

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「鬼火」映像化が難しい作品ですが…

レタントンローヤル館(八重垣)にお出で頂き有難うございます。今日ご紹介する映画は「鬼火」(1963)です。

この映画、問題作と言っていいでしょう。自殺を考えているプチブルのアラン(モーリス・ロネ)の最後の48時間を丹念に追った作品ですから。こういう重いテーマを扱った作品は、この映画以外になかったように思います。志の高い作品ですが、面白いかどうかは別のことで、映画化を試みたマル監督の勇気を称えたいと思います。

映画は、精神障害で入院していたアランは、NYから来た愛人リディアとホテルで愛し合っているところから始まります。上手く行きませんがリディアはあなたが好きだから気にしないと言い、その後二人で煙草を燻らすシーンはいいですね。

アランは、精神状態が快方に向かっているので外泊の許可が出て、リディアとの面会が許された。リディアは妻ドロシーと別れてNYに来てと言うが、彼は何も言わない。彼女と別れて、ラ・バルビネ精神診療所に戻るアラン。彼は戻ると、カバンからルガーP08拳銃を取り出して、自殺の真似事の様な事をする。自室に所長が入って来るので拳銃を隠し、愛想よくしてパリに向かい友人に会ってくると言い出掛けるのだった…

アルコール依存症で妻とトラブルを起こした男が、何とか快方に向かうが久々に友人達に会ってもそのよそよそしさに耐えられなくなり、自分がいる場所がないと感じて最悪の選択をする作品ですが、その昔学生時に劇場で鑑賞した時は、結構感動したのですが今回は、甘えているのじゃないのかなと結構冷ややかな感情を持ってアランを見ていた自分に驚きました。

人間って社会的な動物で、その群れの中で生きていくしかありません。その群れの中で色々と問題が生じることがままあります。冷たいようですが、そこを何とかしていかないと生きていけないことは、社会に出れば分かることですが。だからね…

こういう作品は、その時生き抜くための一助になるかと思いますのでご興味のある方は鑑賞して下さい。但し面白い作品ではありません、念のため。

特筆すべきは、エリック・サティの「ジムノペディ」と「グノシェンヌ」が物凄く上手く使用されていること。相変わらずマル監督の音楽センスは抜群だと感じ入る次第。

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番外編 あの「ブレードランナー」の映画音楽で有名なヴァンゲリスさん追悼

レタントンローヤル館(八重垣)にお出で頂き有難うございます。あの「ブレードランナー」の素晴しい映画音楽を担当したヴァンゲリスさんが亡くなりました。謹んで追悼したいと思います。

いや、本当に残念です。一般には、「炎のランナー」「南極物語」でしょうが、当ブログでは「ブレードランナー」ですね。本当に素晴らしいサウンドでした。一度、日本でコンサートを開いて欲しかったと思います。生のサウンドを聞きたかった。

 

ご冥福をお祈りいたします。                    八点鍾

 

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「リプリー」あの「太陽がいっぱい」のハリウッドスタイル、より原作に忠実なリブート作品ですが…

レタントンローヤル館(八重垣)にお出で頂き有難うございます。今日ご紹介する映画は「リプリー」(1999)です。

この作品は、あのルネ・クレマン監督の名作「太陽がいっぱい」の原作「才人リプリー氏」をより忠実に映画化した作品です。クレマン版では完全犯罪が成立しないラストに変更されていましたが、この映画ではそうでは無く、更に犯罪を重ねを完全犯罪が成立するようなラストになっています。

その昔、劇場で見た時は悪い映画ではないが、あの名作「太陽がいっぱい」と比較して地味なサスペンススリラーと言う印象しかありませんでした。

今回再見すると、意外に好いんですね。前半が丁寧に主人公トム・リプリー(マット・デイモン)の孤独、過去、その特技、気性を描写して勿論、富豪の息子ディッキー(ジュード・ロウ)との関係、何故彼が南イタリア、イスキア島で好き勝手やっているのか…等々。

中盤から、リプリーは仲違いして発作的にディッキーを殺してからがサスペンスが盛り上がり、上手くディッキーに成りすまし恋人シャーウッドを翻弄するところなどとても巧いと思いました。

どちらかと言えば、発作的な殺人であるかのような描き方をした映画「太陽がいっぱい」より、この作品は最初はそうであったかもしれないが、段々と彼の本性、サイコパス的な異常性格を見せ始めたラストなんかも何だか今日的で…

最初は、垢抜けないリプリーもイタリアで段々と洗練されていく姿も良いですね。だから、この映画は前半ニューヨーク、ディッキーとの出会い、ディッキーがジャズ好きとか、その辺りを手際く良くさばいていますが、それでも若干鈍重気味なので、その辺りを乗り越えることが出来るか否かで、評価の別れる作品なのだと思います。

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「キュア 禁断の隔離病棟」なかなか面白いホラー映画ですが、ラストの盛り上がりに欠け…

レタントンローヤル館(八重垣)にお出で頂き有難うございます。今日ご紹介する映画は「キュア 禁断の隔離病棟」(2017)です。

映画は、ウォールストリートの大手金融会社で働くロックハート(デイン・デハーン)は、社長に呼ばれ営業成績を上げる為の不正を指摘され、目を瞑る代わりに南ドイツの療養所に行ったまま戻ってこないペンブローク社長を引き取ってくるように命令される。彼は古城の診療所を訪れるが面会時間を終了していたので会えず出直すことになり、近くの村に引き返すのだが、途中鹿とタクシーと衝突し目を覚ますと右足を骨折し療養所の一室に。彼は社長に会おうとするのだが…

この作品は日本未公開です。まずまずの仕上がりなのでビデオスルーされたのだと思います。タイトルからB級精神病棟ホラー映画のようですが、監督が「ローン・レンジャー」のゴア・ヴァービンスキーなのでバジェットはたっぷり、凝った診療所のセット、特に治療室、と美しい風景映像で楽しませてくれます。前半のサスペンスもなかなか上手く盛り上げてくれます。

但し、ラストの盛り上がりにイマイチ欠ける作品になっています。加えて、キャスティングが弱いのもいただけません。でも、この手の映画をあまり見ていない方には、楽しめるのではないかと思いますが。

この手の作品は、昔かられっきとしたジャンルがあり古い処では「蛇の穴」とかヒチコック監督「白い恐怖」辺りかなと思います。ちょっと変わったところではサミュエル・フラー監督「ショック集団」(1963)、音楽映画の様な「エンジェル・ウォーズ」(2011)もあります。

時々思うのですが、医療従事者、医者も含みますが患者を人間とは思っていないように思います。だから、こういう映画出て来るのですね。

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こういう作品もありますが・・・