レタントンローヤル館

主にサスペンス映画のお話

「カンダハル 突破せよ」戦う男ジェラルド・バトラー主演のレスキューアクション映画…

レタントンローヤル館(八重垣)にお出で頂き有難うございます。今日ご紹介する映画は「カンダハル 突破せよ」(2023)です。

トム(ジェラルド・バトラー)は潜入工作員でCIA為にイランの核燃料施設で多台数の遠心分離機破壊工作を請け負い成功させた。素早くイランを離れてドバイ経由でロンドンに向かう予定が別の仕事が入りアフガニスタンのヘラートへ向かう。がイラン政府が拘束した英国人ジャーナリストからトムの正体がバレ、イランからのコッズ部隊、パキスタン特殊部隊、タリバンから狙われてしまう。彼はCIAが予定している脱出ポイントへたどり着けるのか…

戦う男ジェラルド・バトラーのアクション映画です。ある時はペルシア帝国、北朝鮮のテロリスト、LAの武装強盗団、ロシア海軍、フィリピンの武装ゲリラ等々並み居るアウトロー達を地獄に送り込んだジェラルド・バトラーの新作です。

強面の面構えで、頭の回転も良く、銃の腕は素晴らしく、色々な処に彼の為なら命を投げ出すように友人が一杯なのでいつも生還します。今回も同様で、並み居る敵兵をあっという間に片づけます。うーん、美しいです。

但し、こんなに強いとちょっとね…と感じますが、この作品、ガッチリと作られており又、アフガニスタンの状況、パキスタンの情報部が暗躍したりイラン軍コッズ部隊、タリバン等三つ巴の戦いが興味深くて、あのガイ・リッチー監督戦争美談映画「コヴェナント/約束の救出」よりこちらの方が私の好みに合います。

最後に、世界には平和を乱すワル達が多くいます。戦う男バトラー氏は、今後も奴らを地獄に送って欲しいと思います。

このブログ作成の為、VODにて鑑賞しました。            八点鐘

 

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「メッセージ」D・ヴィルヌーヴ監督の第三種接近遭遇映画ですが…

レタントンローヤル館(八重垣)にお出で頂き有難うございます。今日ご紹介する映画は「メッセージ」(2016)です。

言語学者ルイーズ(エイミー・アダムス)は、謎の宇宙船"殻"が世界12 箇所に現れたニュースを聞くが、それと当時に米陸軍ウェバー大佐の訪問を受け、謎の宇宙船"殻"の処へ連れて行かれる。知的生命体(7本足のタコに似た軟体生物の様な形でヘプタポッドと呼ばれていた)が搭乗しており、彼らと意思疎通することに協力を求められたのだ。表音文字を利用してルイーズは、物理学者イアンと共に取り組むがが上手くいかない。そこで表意文字を試してみたら上手く良き、徐々に彼らの訪問目的を探査するのだった。やがて、ルイーズは彼らの言語を理解するにつれて、未来を予測できるようになるのだった…

この手の映画は数多くあり、例えば「未知との遭遇」「地球の静止する日」「アビス」「コンタクト」「ソラリス」「地球に落ちて来た男」等ありますが、その中でもとても興味深い作品です。特に前半、彼らの円形を核とした独特の文字が面白くて、その辺りを丁寧に描写しているのが素晴らしいと思います。

寓話に満ちた物語で、ルイーズが段々と自分の未来を断片的に見るシーンがなかなか良くて、やがて猜疑心の塊の様な国がヘプタポットの来訪の目的を誤解して戦争状態になろうとするが、ルイーズの活躍で危機を免れる。が、自分に起こる不幸は避けることが出来なくて…と言う映画で、ある意味とても志の高い作品だと思います。

監督の知性がスクリーンからほとばしる様な感じで、個人的には、あの大作「デューン/砂の惑星」シリーズより価値のある作品だと私は思います。

又、この作品、音楽が素晴らしく、特にヨハン・ヨハンソンの「カンガルー」と言う無限ループを体現させるようなミニマル音楽が素晴らしい。堪りません。うーん、美しいです。

このブログ作成にBD版を鑑賞しています。           八点鐘

 

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「デューン 砂の惑星 Part2」前作よりより面白くなったSF伝奇風時代劇ですが…

レタントンローヤル館(八重垣)にお出で頂き有難うございます。今日ご紹介する映画は

「デューン 砂の惑星 Part2」(2024)です。

皇帝シャッダム4世の陥穽に嵌り、アトレイデ侯爵家は息子ポール(ティモシー・シャラメ)と母ジェシカを残して皆殺しとなった。二人は砂漠に逃れ、そこで砂漠の民"フレーメン"に助けてもらう。ポールはそこで砂漠に生きる砂虫を従わせ、着々と皇帝シャッダム4世と宿敵ハルコンネン家への復讐戦のチャンスを窺うのだった…

Part2は、壮大な復讐戦の物語です。又、疎んじられていた砂漠の民"フレーメン"を救済する救世主の物語でもあり、前作よりアクション満載で楽しめるように仕上がっています。例えば、メランジ収集重機攻撃シーン、戦術核兵器モドキ使用等素晴らしい出来栄えですが。

但し、監督がドゥニ・ヴィルヌーブなので画面の隅々までしっかりと描かれており、かなり密度の高い映像となっており、特にフレーメン達の習慣等少しばかり泥臭く描かれており、若干辟易気味ですが。

でも、面白いです。リンチ版より戦闘描写は音響効果も宜しく迫力たっぷりです。一番素晴らしいのは残忍なグロス・ラッパーンを丁寧に描いているので、ラストのボールとの決闘が盛り上がります。

リンチ版ではスティングが演じましたが、唐突に登場するのであまり盛り上がらす…

又、男達を裏で操る秘密結社ベネ・ゲセリットも丁寧に描いているので、見方によっては、総て彼女達が仕切っているような感じさえも窺がえ、何やら恐ろしい感じさえしてきます。だから、この映画では、ここが一番ある意味、うーん、美しいです。

少し癖のあるSF伝奇風時代劇ですが、癖のあるSF映画が好きな人、第一部が楽しめた人は絶対楽しめると思います。

少し長い映画ですが、至福の時間をお楽しみください。          八点鐘

 

追記 ラストですが、何か大領家達がアトレイデ家行動に対して異を唱えるので、ハレック達が戦闘艦で大領家宇宙船を攻撃する様なセリフが飛び交っているので続編もありそうな感じですが、詳細は判りません。

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「ハートブルー」キアヌ・リーブスがクールな潜入捜査風映画…

レタントンローヤル館(八重垣)にお出で頂き有難うございます。今日ご紹介する映画は「ハートブルー」(1991)です。

ハーバード大学出身のFBIユタ捜査官(キアヌ・リーブス)は、LAで多発する歴代大統領仮面を被った強盗団の捜査を担当することになった。ベテラン刑事パパスと共にもう一度事件を洗い直し、奴らがサーファー仲間であることを掴み、ユタは身分を隠してある女性サーファーに近付くのだった…

良く出来たノワールスリラー映画です。監督が「ゼロ・ダーク・サーティ」「ハート・ロッカー」のキャスリン・ビグローなので旨く纏めています。この映画の場合は、MTV風演出でちょっと普通の刑事物とは違う味わいになっています。

80年代後半は、マイケル・マンがTVシリーズ「マイアミ・バイス」が当たっていたのでそのスタイルを多分お借りした物でしょう。全体に普通の刑事ドラマらしくありませんが、いい味が出ているので私はこの作品が好きです。

キアヌ・リーブスがとても良いですね。アクションシーンが良く、ラストのスカイダイビングシーンも迫力があってとても良いと思います。但し、普通の捜査ドラマを期待していた観客は、何だか変な友情ドラマだなと思われることでしょう。まあ、ハリウッド映画ですから何でもありですね。

このブログ作成にDVD版を鑑賞しています。          八点鐘

 

 

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「突破口 !」私にとって"ファイト一発リポビタンD"の様なノワール映画、もうたまりませんネ…

レタントンローヤル館(八重垣)にお出で頂き有難うございます。今日ご紹介する映画は「突破口 !」(1973)です。

 

チャーリー・ヴァーリック(ウォルター・マッソー)は、元スタントパイロットで今ではケチな銀行強盗だ。特に田舎の小銀行ばかりを襲っている強盗だった。が、今回襲った銀行は違っており、金庫には75万ドルもありそれをせ占めた。が、それはマフィアの危ない銭で、組織は処刑人モリーを送り、仲間のハーマン(アンディ・ロビンソン)は滅茶苦茶いたぶられてあの世に行ってしまった。そんな訳で、チャーリーは一世一代の大博打を講ずるのだった…

あのB級映画の巨匠ドン・シーゲル監督「ダーティハリー」に続いて、製作・監督した映画なので意気が良いんです。ユーモアたっぷりでテンポが良く、私にとってまるで栄養ドリンクのような映画です。

ほら、長い人生色々なことがあります。怒られたり、嘲られたり、馬鹿にされたりもうヘロヘロでやってられない時に、この手の映画を見れば、もう元気一杯明日から又モリモリと元気に仕事ができるそんな映画です。まあ、人によつて様々なので私にとってそういう作品です。

大体、ウォルター・マッソーが主演、ワルがジョン・ヴァーノン、他にアンディ・ロビンソン、処刑人モリーをジョン・ドン・ベーカー、シェリー・ノース、フェリシア・ファー(ジャック・レモンの奥様)と脇が良く、そしてシーゲル監督もチラリと登場する有様です。

映画冒頭の銀行叩きの迫力あるシーン、処刑人モリーが借金の方に黒人宅からインペリアル・クラウンを巻き上げるシーン、チャーリーが書類偽造屋ジュエル(シェリー・ノース)は目の前で札を数え上げるショット等見せてくれます。美しいです。

ラスト、元スタントパイロットの腕を賭けて処刑人モリーとの対決、オンボロのボーイング・ステアマン複葉機がとてもカッコいいし、うーん、美しいです。

皆さん、是非鑑賞して下さい。もう涙物です。

 

このブログ作成にDVD版を鑑賞しています。            八点鐘

 

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「アーガイル」マシュー・ヴォーン監督のお馴染みコメディスパイアクション映画…

レタントンローヤル館(八重垣)にお出で頂き有難うございます。今日ご紹介する映画は「アーガイル」(2024)です。

スパイ小説「アーガイル」の著者エリー(ブライス・ダラス・ハワード)は、新作を書き上げ愛猫アルフィーと共に母の処に列車で移動中に暴漢たちに襲われるが、エイダンと言う男に助けられる。何やら自分の書いた小説がそのまま現実になっているように感じるエリーだが、迫りくる危機を難なく乗り越えていき何が何だか分からなくなってくるのだが…

若干マンネリ気味のヴォーン監督のコメディスパイアクションです。冒頭直ぐの列車のシーンでは、ヒチコック監督「北北西に進路を取れ」を思い出すでしょうことでしょう。色々なスパイサスペンスシーンのテンコ盛りで、楽しい映画になっています。

作家が主人公になって色々なエピソードが降りかかる映画は「パリで一緒に」「おかしなおかしな大冒険」等ありますが、どれもいま一つの感じですが、この作品は巧く成功していると思います。

加えて、プロットにもう一捻り加えられているのがヴォーン監督のお茶目な処でしょう。「ジェイソン・ボーン」と言うかどちらかと言えば「ロング・キス・グッドナイト」かな。若干分かり難くなりますが。でも、私は面白かった。

ブライス・ダラス・ハワードは悪くありませんが若干重い感じで、ここは、やはりメアリー・エリザベス・ウィンステッドあたりだとちょうどいい感じではないでしょうか。

そんなこと考えながら銀幕を眺めていました。        八点鐘

 

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                                          メアリー・エリザベス・ウィンステッド          


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「落下の解剖学」何と言うか私にとって知的好奇心をくすぐる映画でしたが…

レタントンローヤル館(八重垣)にお出で頂き有難うございます。今日ご紹介する映画は「落下の解剖学」(2023)です。

 

グルノーブルから離れた山荘で夫が不可解な転落死、妻であるドイツ人作家サンドラ(サンドラ・ヒュラー)が容疑者として検察から起訴される。その裁判を巡る映画です。

裁判映画はあまり好きではないので、どちらかと言えばパスしがちですが面白いという評判なので鑑賞しました。いや、とても面白い良い映画でした。というより、とても勉強になりました。私にとって知的好奇心をくすぐる作品でした。

映画の構成は、ちょっと不可解な転落死としながら、後頭部の打撲痕、血痕の飛沫、息子が弱視になった経緯、バイシェクシャル、作家として妻の成功、その経緯、そして転落死前日の夫婦喧嘩の録音が登場して…妻サンドラが段々と不利になっていく経緯が良いですね。

このトリエ監督、意地が悪いですね。でも、とても巧いと思います。そして、このサンドラを演じたサンドラ・ヒュラーが本当に巧いですね。感心しました。

ヴァンサン弁護士を演じたスワン・アルローも良いですね。"裁判は真実を争う場ではない、貴方が誠実な人柄を持っていることを参審員に印象づけることだ"というセリフも良い。そうなんですよね。うーん、美しいです。

サンドラは英語は話せるがフランス語は日常会話程度で、勿論通訳はいますが、やはり自分の口から話すのと、通訳を通して聴くのでは印象が悪い感じが出ており、こういう些細なところを描いた映画って無かったように思います。いや、勉強になりました。

日本でもこの手の事件はあり、最近では元講談社社員妻殺人事件があります。この映画を見ていて思い出しました。よく似ています。

この映画では、"疑わしきは被告人の利益"と言うラストになりますが、日本の事件は色々あり、現在、高裁差し戻しと言う処ですね。 

この作品面白いので興味を持たれたらぜひ鑑賞して下さい。勉強になります。 八点鐘       

 

追記 私個人の想像ですが、サンドラはほとぼりが冷めたら子供を連れてフランスを出るでしょうね。息子は成人したら母親から離れて暮らすことでしょう。

それは、母サンドラが収監されると第三者に預けられるのでああいう発言をしたように私は感じました。頭の良い息子の様なので。

 

 

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