レタントンローヤル館

主にサスペンス映画のお話

「レッド・プラネット」あのスコット監督「オデッセイ」とよく似たの映画ですが…

レタントンローヤル館(八重垣)にお出で頂き有難うございます。今日ご紹介する映画は「レッド・プラネット」(2000)です。

21世紀、地球は深刻な環境汚染に見舞われて、最後の手段として火星をテラフォーミング(惑星改造)することになった。氷のある火星の極地に藻を送り酸素を生成する計画だった。が2050年、計画通りに酸素レベルが育成されていたが突然落ち込み、理由は不明だった。調査の為、宇宙船マーズ号が派遣されるのだが…

火星を舞台にしたSF探検映画ですが、水準的な仕上がりでまあ楽しめる映画だと思います。同時期のデ・パルマ監督「ミッション・トゥー・マース」と同様だと思います。

この手の作品ですとスコット監督「オデッセイ」が群を抜いて良い仕上がりだと思います。違いは、ホンのディテールの差だと思います。一人残されたマークは、食糧問題、地球との通信、ラスト母船ヘルメス号とどうランデブーするかと言う問題を丁寧に描写しています。

対して、この「レッド・プラネット」はホンが雑な感じがします。もう少し丁寧に描写すれば、なかなか良い仕上がりになったと思いますが。探査ロボットAMMEの扱いなんかもったいないと思います。但し、ラスト宇宙船マーズ号のレスキュー装置は中々良いなと思いましたが。そういう意味で、ちょっと勿体ない映画でした。共演のキャリー=アン・モス、テレンス・スタンプもなかなか頑張っていましたが。

このブログ作成にDVD版を鑑賞しています。           八点鐘

 

追記 監督はCM監督出身のアントニー・ホフマン、興行成績が悪かったので又CM業界に戻ったとのこと。大変でしたね。もう一回ぐらいチャレンジさせてあげれば良かったのに。

 

www.youtube.com

www.youtube.com

 

wedplain15.hatenablog.com

www.youtube.com

                                     ミッション・トゥー・マース予告編

「最後のサムライ ザ・チャレンジ」フランケンハイマー監督らしい骨太のサムライ映画…

レタントンローヤル館(八重垣)にお出で頂き有難うございます。今日ご紹介する映画は「最後のサムライ ザ・チャレンジ」(1982)です。

吉田家に伝わる名刀二振りの一つが先の大戦で行方不明となるが、吉田徹(三船敏郎)は米国にあることを知り、それを取り戻し日本へ持ち帰るために米国でリック(スコット・グレン)を雇い日本へ入国した。が、その名刀を狙い、実弟吉田秀夫(中村敦夫)がリック達を襲撃した。リックは辛くも逃げ遂せた。リツクは、その名刀の由来、又日本人の武道に対して考え方に共鳴して宿敵吉田秀夫との対決に力を貸すのだった…

あの「影なき狙撃者」「五月の七日間」「大列車作戦」「グランプリ」等60年代のフランケンハイマーは凄かったが、80年代は作品その物も緩みがちで、この映画も少しその傾向がありますが、まだ好い方だと思います。

この映画、三船敏郎、中村敦夫、溝口精二、稲葉義男等が登場して京都を舞台に大立ち回りが凄いんです。勿論、贔屓のスコット・グレンも日本刀を振りかざして斬って斬って斬りまくるのですから。うーん、美しいです (笑い) 。

撮影が岡崎宏三なので、又良いんですね。日本の伝統美を知っているので。一例を上げれば、竹林で竹を切るシーン等溜息が出るほど美しくて…

ラスト、吉田秀夫私邸(京都国際会館)での大立回りは、笑いが込み上げる程痛快無比なアクションになっています。ワゴンセール等でお見掛けしたら、ニヤリとして迷うことなく取り上げて下さい。楽しいですよ。

このブログ作成にBD輸入版を鑑賞しています。現在国内盤は無いと思います。 八点鐘

 

             

www.youtube.com

www.youtube.com

「マダム・ウェブ」サスペンスミステリータイプのマーベル映画ということで鑑賞しましたが…

レタントンローヤル館(八重垣)にお出で頂き有難うございます。今日ご紹介する映画は「マダム・ウェブ」(2024)です。

 

 

救命士カサンドラ(ダコタ・ジョンソン)は、橋で事故を起こした自動車から運転手を救出する時に、一緒に川の中に落ち臨死体験をする。その時に、彼女の中に眠っていた超能力、数分前の出来事を見ることが出来るようなった。

彼女の母は、その昔ペルーで新種の蜘蛛の採取をしていた時に噛まれたことに起因する。母はそれが原因で亡くなり、母の胎内にいたカサンドラはそれによって超能力を持ったのだった。カサンドラ(キャシー)は、それ以後三人の若い女性が何者かに襲われる幻覚が脳裏に繰り返されるようになり、その原因を探り始めるのだが…

あくまでも私個人の意見ですが、この手のコミック物は好きではありません。何でもありの世界なので、どのようにでも物語が作ることが出来ます。サスペンスミステリータイプの作品と言うことで久々に覗いてみましたが、やはり…でした。

何でもありと言う世界なのでもっともっと弾けたら面白くなったと思います。ラスト、ワルのエゼキエルとの対決もあの「ハイランダー 悪魔の戦士」の如く弾けてくれたらと願っていましたが、その願いも空しくガッカリしましたが、それはそれ、全体に手堅く纏めているので、普通の方は楽しめるのではと思います。

この映画、デ・パルマ監督「フューリー」のようなところもありますので、その手の映画を得意の方が担当すると良かったかもしれません。この女性監督S・J・クラークソンさんですが、彼女の映画スタイルとこの映画は余り合ってない様に感じます。

次回作を期待したいと思います。                   八点鐘

 

www.madame-web.jp

 

wedplain15.hatenablog.com

 

「エディ・コイルの友人たち」ピーター・イェーツ監督の日本未公開ノワールスリラーですが…

レタントンローヤル館(八重垣)にお出で頂き有難うございます。今日ご紹介する映画は「エディ・コイルの友人たち」(1973)です。日本未公開作品です。

 

エディ・コイル(ロバート・ミッチャム)は、ケチな泥棒で些細なことから警察に捕まり、数年の懲役刑に直面している。ATFのフォーリー捜査官にケチな情報を漏らして懲役刑をチャラにして貰うことを考えている。巷では、武装強盗団が銀行幹部の家族を拘束して、銀行強盗を行うことが流行っていた。フォーリー捜査官はこの武装強盗団を何とか逮捕しようと焦っており、コイルに何がしかの情報を要求するのだが…

あの「ブリッド」で名を上げたピーター・イエーツ監督のノワール・スリラーです。なかなか渋いノワールスリラーですが、アクションも少なく地味な作品なので、日本で公開されなかったと思います。

キャストも地味で、ピーター・ボイル、リチャード・ジョーダン、ミッチェル・ライアン、スティーブ・キーツとなかなか良いんですが、アクションも少なめで、やはりこれだと少し日本公開は辛いですね。

但し、武装強盗団の描写等とても良いんですが、ラストをもう少しアクションで盛って貰わないとね。これだと皆肩透かし食った、と吠えるでしょうね。私は、これはこれで良いかなと思いますが。

音楽担当がデイブ・グルーシン、なかなかいいスコアを書いています。美しいです。

 

このブログ作成にDVD版を鑑賞しています。             八点鐘

 

追記 やはり私は「ニンフォマニアック」の様な作品ではなく、この手の作品が良いですね。何かほっとします。この映画は、その昔水曜ロードショーだったかな一度だけ放映されたのを憶えています。残念なことに見損ない、その後日本国内では、DVDは発売されていたのでずっとDVDを捜していました。

 

www.youtube.com

www.youtube.com

 

wedplain15.hatenablog.com

 

wedplain15.hatenablog.com

 

wedplain15.hatenablog.com

 

wedplain15.hatenablog.com

 

wedplain15.hatenablog.com

 

wedplain15.hatenablog.com

 

wedplain15.hatenablog.com

 

 

「ニンフォマニアック Ⅰ/Ⅱ」目を覆うばかりの尖がり過ぎた問題作ですが…

レタントンローヤル館(八重垣)にお出で頂き有難うございます。今日ご紹介する映画は「ニンフォマニアック Ⅰ/Ⅱ」(2013)です。

セックス依存症のジョー(シャーロット・ゲンズブール)は、薄汚れたビルの裏に倒れていた。そこを通りかがった老年のセリグマン(ステラン・スカルスガルド)は彼女を拾い、自分のアパートに連れて行った。彼女をベッドに寝かしつけ、介抱すると彼女は徐々に元気を取り戻し、彼女の奔放な過去を語り始めるのだった…

映画をよく見る人には、苦手な映画監督というか生理的にダメと言う監督があると思います。私の場合、ミシャエル・ハネケとかロバート・アルトマン辺りがそうですが、このラース・フォン・トリアー監督もこの作品辺りからそんな感じになりました。

その昔、「ヨーロッパ」「奇跡の海」「ダンサー・イン・ザ・ダーク」の頃はそんなこと無かったのに、この映画は尖がり過ぎて見ているのが苦痛です。まあ、わざとそういうに撮っているのだと思いますが、もう痛々しいを通り越しています。

映画は、しっかりとセックス依存症の女性、それに絡み合う生活環境、友人、犯罪等を丁寧にカリカリに乾いた描写しているので、何か残念な気がします。いい意味で観客を挑発しているのでしょう。でも、これだと観客が逃げて行ってしまうように思います。まあ、これが俺の映画だとトリアー監督は胸を張っているのだと思います。

この手の描写が堪らない人には、物凄いご馳走なのかもしれません。私は駄目ですが。一例が"abortion(堕胎)"のシーン、思わず目を覆いました。観客を選ぶ映画になっています。興味を持たれた方は是非ご覧ください。話のタネには良いかもしれません。

即物的に、カメラを被写体に向けて捉えているので、官能性等すっからかんである意味凄いと思います。そういう意味で美しいと思います。

シャルロット・ゲンズブールは体当たりで演じています。凄いと思いますが、私はエロ爺を演じたステラン・スカルスガルド、初めてスクリーンで見たのは「存在の耐えられない軽さ」でした、受けの演技でなかなか巧いと思いました。でも、ガードが甘いなと思いましたが…

このブログ作成にBD版(輸入ディレクターズカット版)を見ています。   八点鐘

 

追記 この映画ではフィボナッチ数が登場します。このシーンには笑えましたが。

 

www.youtube.com

 

wedplain15.hatenablog.com

 

 

「コヴェナント /約束の救出」ガイ・リッチー監督のアフガン紛争を舞台にした映画ですが…

レタントンローヤル館にお出で頂き有難うございます。今日ご紹介する映画は「コヴェナント/約束の救出」(2023)です。

2018年アフガン紛争時、米陸軍キンリー軍曹(ジェイク・ギレンホール)の任務は、タリバンのIED(即席爆弾)製造場を発見し破壊することだった。少し前その通訳が爆死したので替りの通訳アーメッドがやって来た。バグラム空軍基地から120キロ程離れた処にタリバンのIED製造場があるとの情報からそこへ向かうが、タリバン兵の急襲に遭い、部隊はキンリー軍曹とアーメッドを以外全滅してしまう。

タリバン兵が捜索している中キンリー軍曹は撃たれ、アーメッドは仕方なく手押し車にキンリーを乗せて約100キロ離れたバグラム基地に戻る途中、タリバン兵に見つかり間一髪のところ米軍が駆け付けキンリーは助かった。

米国の医療施設で気付いたキンリーは、アーメッドが消息不明と聞きアフガンに戻り、アーメッドを助け出そうと決心するのだった…

実話です。この手の戦争美談をガイ・リッチー監督が映画化するとは思いませんでした。映画はアクションシーンも迫力ありますし、良く纏まっています。でも、いつものリッチー監督独特の話術のようなスタイルは皆無で、私の様なスレた映画ファンはちょっと残念です。

ラスト、ダムでのレスキュー・アクションも、ただ単に物量作戦では芸が無さすぎる感じがします。が、ガンシップAC-130が登場するのはマルですが。個人的には、もっとサスペンスが欲しい処ですが…

でも、この手の戦争美談が好きな方はかなり楽しめる作品だと思います。  八点鐘

 

www.grtc-movie.jp

 

 

wedplain15.hatenablog.com

 

wedplain15.hatenablog.com

 

wedplain15.hatenablog.com

 

wedplain15.hatenablog.com

 

wedplain15.hatenablog.com

 

wedplain15.hatenablog.com

 

wedplain15.hatenablog.com

 

wedplain15.hatenablog.com

 

www.youtube.com

    こちらは"特殊作戦執行部"というリッチー監督の新作予告編ですが…

 

 

 

 

「マルケータ・ラザロヴァー」1967年のチェコ製歴史大作映画ですが、とっつき難いので…

レタントンローヤル館(八重垣)にお出で頂き有難うございます。今日ご紹介する映画は「マルケータ・ラザロヴァー」(1967)です。

 

 

13世紀のボヘミア王国。領主コズリークの息子ミラコーシュは、ムラダー・ボレスラフへ向かう伯爵一行を襲う。伯爵の息子クリスティアンを捕虜にして逃走する。この事件に怒った国王はクリスティアンの開放とミラコーシュ討伐する為にピヴォ隊長を長とする討伐部隊を送り出す。ミラコーシュは仲間の領主ラザルの下に行き一緒に討伐部隊と戦おうと訴えるが拒否され、ミラコーシュはラザルの娘マルケータを拉致し、逃亡するのだった…

史上最高のチェコ映画と言われるこの作品、正直始まってから40分程何が何だか分かりませんでした。ミラコーシュを初め、登場人物は殆ど髭ずらで同じ顔に見え、日本人には馴染み難い名前、物語が頭に入らずこの映画は駄目だというのが正直な感想でした。

あくまでも私の印象ですが、この作品、どらかと言えばタルコフスキー「アンドレイ・リブリョフ」に近い趣で、前述した様に時々素晴らしいショットがあり、それが効いた映画になっています。約170分の長編大作ですが、慣れてくると結構癖になる映画ではないか感じ入るようになりました。

全体に、土臭い映画です。ミラコーシュは領主の息子ですが、映画では盗賊そのもので、俗な言い方で申し訳ありませんが、マカロニウェスタンのボロンテそのもので驚きました。あのエイゼンシュテインの名作「アレキサンドル・ネフスキー」を様な映画と勝手に想像していた私が愚かでした。

が、その時代色が出た城内、修道院等の映像は結構素晴らしくて、我慢して何やかんや見ていると次第に頭が馴染んできて、このドロドロの愛憎劇が結構いけるなと感じ入った次第です。

13世紀、日本で言えば鎌倉時代、日本もそんなに豊かでは無かったと思いますが、この時代のボヘミア王国の辺境地は物凄くみすぼらしく、これはこれで一見の価値が有るかも知れません。こういう映画です。

全ての人にお薦めは出来ませんが、中世東欧の歴史映画が好きな方は外せない作品だと思います。                     

このブログ作成にBD版を鑑賞しています。              八点鐘

 

 

www.youtube.com